ただしい伝説のつくり方 – 『ダークナイト ライジング』感想

上映が始まってから二週間。熱心なバットマンファンやノーランファンの方々であれば、もうそろそろ一通り劇場に足を運んだ頃ではないだろうか。レビューも少しずつ出揃いはじめたので、私もせっかくだからちょっと感想を書いてみたい。

『バットマン ビギンズ』を観ておこう

三部作の最終作という位置づけなので、できることなら前二作は復習しておいた方がいい。特に一作目の『バットマン ビギンズ』を観ておくと劇中「…?」とならずに済むと思う。私も事前に復習してから臨んだ。

IMAXのススメ

思い入れもあったので、せっかくなら最終作は最高の環境で観たいと思ってIMAXで観た。そして始まって数分でIMAXに来てよかったと確信した。音の迫力がハンパじゃないのだ。IMAXはアバター以来で、2D作品を観るのは今回が初めてだったけど、これから特別だと思う一本はIMAXで観てもいいかなと思った。これから観に行くという方はもちろん、2回目や3回目を考えている方はぜひIMAXでの鑑賞することをおすすめしたい。しつこいようだが、音の迫力が全然違う。劇場でしか味わえない体験が待っている。

最終作というハンデ

はたして『ダークナイトライジング』は『ダークナイト』を超えただろうか?残念ながら私は超えていないと思った。期待がふくらみすぎたというのもたぶんある。でも、傑作『ダークナイト』を超える大傑作の誕生を、私だけでなく世界中の人が望んでいたはずだ。ただ、もし今回も『ダークナイト』のような作品だったら、それはそれで喧々諤々の大論争が起こっていたのではないだろうか。今思えば、あれは続きが約束された作品にだけ許される物語だと思う。

逆に『ダークナイト ライジング』はヒーローものの完結編として綺麗な終わりを約束されていたはずだ。そういう意味で『ダークナイト ライジング』は世界中の期待だけでなく、最終作としてのハンデも背負っていた。なので、今回に限っては超えた超えないは言うだけ野暮のような気がしてる。あたたかい目でクリストファー・ノーラン監督の次回作を楽しみにするのが心ある映画ファンの嗜みじゃないかとの自戒を込めて、簡単だがこれを本作の感想としたい。