• 映画

そこにいる下品な自分 – 中島哲也監督『渇き。』感想

個人的にこの夏最大の注目作だった中島哲也監督の『渇き。』を観てきた。ちなみに原作は未読。世間の評価は大方の予想通りというか、やっぱりいろいろと賛否両論あるようで、レビューサイトなどを見てみるとずいぶん評価が割れている。だ…

  • 映画

青春の正体 – 映画『横道世之介』感想

まず最初に謝る。ごめんなさい。はっきり言って舐めてました。どこのブログかは忘れてしまったのですが「2013年は『横道世之介』を観れたから満足!」的なのを読んで、そんなにいい映画なのか〜って気になっていたのだけど、いや〜本…

  • 映画

ワールドからライフへ – 『劇場版 SPEC 結 爻ノ篇』感想

前エントリーでけちょんけちょんに扱き下ろしたのにもかかわらず、懲りずに行ってきた。しかも公開二日目に。自分でも倒錯していると思う。でも、たとえ予想通り酷くても、これで最後だから全部ひっくるめて許せる気がしていた。TVシリ…

  • 映画

『劇場版 SPEC 結 漸ノ篇』という映画ではないナニカ

エンドロールのない「映画」を劇場で観たのはこれが初めてだと思う。終わるのと同時にパッと客電が付くのは新鮮だったけど、やられてみてよくわかった。エンドロールは映画鑑賞に必要な余韻を楽しむ儀式なんだということが。そしてその余…

  • 映画

煙草の匂いがする大人ジブリ – 宮崎駿『風立ちぬ』感想

宮崎駿が名実兼ね備えた現代の日本を代表する映画監督であることに異論の余地はない。いや、もっとすぐれた映画監督は他にいると言う人もいるかもしれないが、考えてみて欲しい。宮崎駿が一本映画を撮るとあれば、巨額のお金が動きだして…