小橋建太引退 – 青春の終わりと始まりについて

小橋建太の引退興行 「FINAL BURNING in Budokan 小橋建太引退記念試合」に行ってきた。場所は日本武道館。あいにくの雨で、まるで天までこの日を悲しんでいるような気がした。

インタビューとかでよくある「プロレスとは何か」という質問に、小橋はこれまで「わからない」と答えていた。そしてまるで他人事かのように、こうつけ加えるのだ。「でも、だからリングにあがるんじゃないですか?」と。

でも今日は最後に答えてくれた。小橋は言った。「プロレスは青春だった」と。いつもみたいに「わからない」でもいいと思っていたけど、もうリングにはあがれないから、これが最後のリングだから、今日ははっきり答えてくれた。

プロレスは青春。なんか小橋らしくていいなと思った。たぶん私たちにとっても、小橋建太のプロレスは青春だったんだと思う。でも小橋はこれからまた第二の青春がはじまると言っていた。だから私たちの青春も今日終わったけど、私たちのこれからもまた青春であるといいななんて思う。私たちはそういう自分との向き合い方を、小橋に教えてもらったはずなんだから。

小橋は何度も言っていた。「ファンのみなさんが力だった」と。そして「感謝」という言葉を繰り返していた。でも私たちファンは言いたい。「あなたの存在が力だった」と。感謝しているのはこっちも同じだと。

どんな困難にも正面から立ち向かい、もうダメだと思った状況を何度もカウント2.99で返してくれるあなたが、不撓不屈の精神でリングに帰ってきてくれたあなたが、私たちにどれだけ力を与えてくれたことか。きっとあの場にいた人はもちろん、あの場に来れなかった人だって、思いは同じだと思う。

小橋さん、本当に長い間お疲れさまでした。私もあなたと同じ時代に生まれて、あなたのプロレスを観られたことを幸せに、そして誇りに思います。あなたは私にとって最高で最強のプロレスラーでした。これからの小橋建太の活躍も期待しています。