『弱虫ペダル』の御堂筋翔くんは何と闘っていたのか

いきなりだが『弱虫ペダル』というマンガの真の主人公は小野田坂道ではなく御堂筋翔くんだと勝手に思っている。なので25巻で御堂筋くんの闘いを見届けた今、私のなかの『弱虫ペダル』は終わった。 個人的には今泉よりも坂道との勝負を…

奇才・松井優征の帰還 – 『暗殺教室』第1巻 感想

『魔人探偵脳噛ネウロ』の松井優征がジャンプに帰ってきた。新作のタイトルは『暗殺教室』。このタイトルとコミックスの装幀の時点で何かやらかす気マンマンといった感じがビンビン伝わる。これはファンとしては期待せずにいられない。と…

ふたりの新弟子から占う『バチバチ BURST』の行き先

※前作『バチバチ』のレビューはこちら 個人的に少年誌でいま一番楽しみにしてるマンガ『バチバチ』の第二幕となる『バチバチ BURST』の第1巻が発売された。舞台は吽形の廃業から半年後。空流部屋にふたりの新弟子がやってくると…

大人になってからあらためて読む『るろうに剣心』

ちょっと前の話かもしれないが、映画化のおかげで『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』が久しぶりに日の目を浴びている。『るろうに剣心』はいわずもがなジャンプ黄金期を支えた名作のひとつで、ジャンプSQでは「るろうに剣心 -キネ…

「がんばれ」という悲鳴 – 映画『ヒミズ』感想

映画『ヒミズ』は公開当時、大絶賛する業界関係者と猛烈な批判をあびせる原作ファンとで評価が真っ二つに分かれたいわゆる問題作だった。私は監督の園子温と自分の感性が決定的にあわないことを『冷たい熱帯魚』で確認済みだったので、わ…

サウンドノベルの完成形 – 『428 ~封鎖された渋谷で~』感想

ずいぶん前に買ったまま積んでいたのだけど、やりはじめたら止まらずに数日間で一気にクリアしてしまった。評判通りのおもしろさだった。チュンソフトのサウンドノベルは『弟切草』『かまいたちの夜』まではすごく楽しめた記憶があるが、…

MO’SOME TONEBENDER『Strange Utopia Crazy Kitchen』

これはモーサムの最高傑作…かもしれない。まだ二週間ちょっとしか聴き込んでないので評価を決めるにはまだ早いかもしれないが、たぶんこのアルバム、モーサム史上最も楽しい。「今や何でもあり状態となったモーサムのフリーダムな空気感…